診察室では伝えきれないこと Vol.90~愛媛経済レポート~令和4年8月号

~診察室で伝えきれないこと~

愛媛経済レポート

令和4年8月号に掲載されたコラム

歯科衛生士

 

 歯科衛生士という職業の魅力

 先日、当院の歯科衛生士2名が、卒業校より「在校生(後輩)への授業」を依頼されました。とても嬉しい依頼です。

 内容は、「国家試験、それから就職を控える後輩たちへ」とのこと。スタッフ2名は休み時間を使い後輩のために一生懸命プレゼンを作っています。気になって少し覗くと「学生の時の自分に伝えたいこと」「社会人になって…」というアジェンダと共に「社会人になって、自分の中で変わった歯科衛生士の魅力」という項目が。

 せっかくなので、歯科衛生士の魅力を私も一緒に考えてみたり…開業して9年目、学会や現場、国の方針(保険改定等)等と向き合う私の率直な意見は、「歯科衛生士」の未来は間違いなく素晴らしい。昔は、院長のアシスタントというイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、今では間違いなく歯科医院の主役です。

 私が、このコラムで何度も書いているように「自分の歯で一生食べるために必要なこと」は「歯(お口の中)に関する正しい価値観」です。初診のカウンセリング、予防処置、ただしい歯科知識の説明、長期に渡る炎症のコントロール…これらを自分が主役になってオペレーションを行う

 長く患者様とお付き合いし、その人のお口の中の価値観を変える。これって、歯科医師からすると「その人の人生を変えているのと一緒」、めちゃめちゃ素敵な職業です。国民病と呼ばれる歯周病の治療、特に歯周基本治療の多くを担っているのも歯科衛生士。

 当院のスタッフも、歯科衛生士になろうと思ったキッカケは「手に職がある」「人のためになる」等の理由でしたが、今では上記の魅力に気づいているみたい。

 最後になりますが、なぜ今回この内容を取り上げたのか?それは、皆様のお口の中の健康を維持するパートナーとして、歯科衛生士という仕事を再認識していただきたかったからです。メインテナンスの際は、もっともっと相談して良きパートナーになってください。

 


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