診察室では伝えきれないこと Vol.84~愛媛経済レポート~令和4年1月号

~診察室で伝えきれないこと~

愛媛経済レポート

令和4年1月号に掲載されたコラム

定期検診/かかりつけ医/マイクロスコープ

 

当院の定期検診受信率

 今年も「地域のかかりつけ医」として、少しでも皆様のお役にたつ情報(本質的な)をお届けできれば…と思っております。
 さて、当院では年の最終日にスタッフ全員が15分のプレゼンを行う、地獄の「プレゼン大会」があります。この1年自分が取り組んできたことや、色んなアイデアのプレゼンを行い共有する機会なのですが、その中で「治療を終えた人がどれくらいの割合で、しっかり定期検診(予防的に)を受診できているか?」という当院の統計のプレゼンがありました。結果…我々全員が思ったよりもやや少ない。ややショック。
 話変わって、数十年間にわたって歯科先進国として世界をリードするスウェーデン。80歳代の日本人は、平均で13本しか歯が残っていませんが、スウェーデンでは21本で、その差はなんと約8本!同じホモ・サピエンスです(笑)。
 日本とスウェーデンの差を決定づけている一つは、歯科定期検診の受診率と言われています。スウェーデンは80%以上、日本は10%未満(日本臨床歯周病学会調べ)と大きな差があります。
 今回ノエルが定期的な受診率を調べたのはこのため。統計を出してくれたスタッフ、ナイスプレゼンです。着眼点もgood!
 このプレゼンで、当院の今年の方向性の三本柱の一本は決定。(残り二本はまた紹介させてください)。
 「定期的(予防的に)に歯科医院に通っていただける地域の方を増やす、その仕組みを作る」
 日本では、「予防のため」歯科に通う習慣がまだ定着していませんが、何とかここを習慣化してもらう。かかりつけ医として純粋な治療以外に社会に貢献できる側面だと思っています。
 もちろん歯科医院が行うリスク管理のレベルアップも必須です。その為に、当院では歯科医師歯科衛生士全員がマイクロスコープ(手術用顕微鏡)を使用しての施術ができるように日々トレーニングしております。

 


ノエルクリニック心臓血管外科歯科