診察室では伝えきれないこと Vol.82~愛媛経済レポート~令和3年11月号

~診察室で伝えきれないこと~

愛媛経済レポート

令和3年11月号に掲載されたコラム

マウスピース矯正/ワイヤー矯正

 

黒船が襲来した!

 今流行の「マウスピース矯正」。Google先生に「歯科 矯正」なんて打ち込めば「目立たない矯正」「透明」のような文字がどんどん広告で飛び込んできます。
 先日、歯科ニュースの記事を読んでいると「マウスピース矯正」の市場規模のニュースを目にしました。「世界のクリアのアライナーの市場(いわゆるマウスピース矯正)は2027年までに140.9億米ドルに達する見込みです。2020年、約26億米ドルと評価されており、2021年から2027年の間に、27・3%以上の成長率で成長すると予測されています」と記事より(2021年11月4日にREPORTOCEANが発行した新しいレポート)。
 日本の実質経済成長率がほんの数%と言われる時代に、これが本当ならもの凄い成長率です(アジア新興国の成長率だって10%いかないはず)。
 さらによく読むと、世界のオーラルケア市場も成長しており、2019年の445億ドルから2025年には553億ドルに達するとも予想されています。
 オーラルケアが注目されること自体は、歯科医師としてとても喜ばしいことだと思います。当院でも物品への需要は日に日に増してきており、商品自身の質もますます向上…素晴らしい循環ですね。
 と、少し話がずれましたが、このマウスピース矯正と呼ばれるものは、「透明で取り外しが可能なマウスピースでの矯正治療」のことを指します。当院でも積極的に取り組んでいるメニューの1つですが、誤解されやすいのが「どんな人でも可能」ということです。
 全ての治療において、目標と診断から逆算する「適切な治療方法」があります。「マウスピース矯正」にも適応症例がちゃんとあり、まだまだワイヤー矯正の方が望ましい方も多いです。本当に素晴らしい方法なのですが、検討している方は、しっかりとカウンセリングを聞いてください!(当院に相談も大歓迎です笑)

 


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