診察室では伝えきれないこと Vol.100~愛媛経済レポート~令和5年6月号

~診察室で伝えきれないこと~

愛媛経済レポート

令和5年6月号に掲載されたコラム

 

顎咬合学会/マウスピース矯正/100歳時代

 

 無事に100回を迎え、100歳に向けて

無事に100回を迎えることができました。中々の長期連載になったかと思います。皆様に感謝!

 さて、本日のテーマはタイトル通り「100歳時代に向けてこれから歯科医師が考えること」。先日、様々な分野の臨床家が集まる学会としては日本最大級の「顎咬合学会」へスタッフと共に参加してきました。実はこの学会への参加は歯科医師になった頃からずっと続けており、オンラインも含めると15年連続の参加になります。

 私が特定の分野のみの学会だけではなくこの学会に参加するのが好きな理由は、

1.総合的に今の自分の立ち位置が分かること

2.クリニックのスタッフに外の世界を見てもらいたい

 クリニックに雇用され働いていると、どうしてもそこの世界が大きく占めるので…。年に一回でも大きな舞台で様々な分野のトップの講演を聞くことで刺激になるだろうと。

3.今後の歯科界が向かう方向がなーんとなく分かること

矯正、インプラント、歯周病、入れ歯、顕微鏡、様々な分野の講演が東京国際フォーラムの多くのブースで行われているのですが、時代によって人気のある講演が全く違う。一昔前は、インプラントのブースは立ち見が出るほど人気…数年前から顕微鏡と歯周再生法。それでは今年は?今後の歯科界が向いている方向は?今年は「マウスピース矯正」が圧倒的な動員(笑)。数年前なら考えられなかったことです。

 そしてもう一つ気になったのがタイトルにもある「100歳時代に向けて歯科医師が考えること」。「歯周病」「むし歯」「力」この3つのコントロールが歯を長――――く使うためにはとっても大事。公開ファーラムでも講演の内容は全て「予防」「長寿社会の口腔内管理」に繋がることでした。

 当院でも改めて「一生歯を使ってもらうために」をベースに今後も発信や治療を続けていきたいと思います。

 


ノエルクリニック心臓血管外科歯科