食事相談~むせやすさを感じたら
むせやすさを感じたら「嚥下障害?」
むせたり飲み込みにくくなり、食べることが困難になる「嚥下障害」。食べ物が誤って気管に入ってしまうと誤嚥性肺炎の原因になります。
嚥下障害のサイン
・体重減少 ・むせる ・弱いせき ・飲み物が苦手 ・たんが出る ・咽頭の違和感
これらに当てはまるものがあれば、嚥下障害のサイン!
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飲み込みにくい食品
・硬いもの(たけのこ、ごぼう、ナッツ)
・ぱさつくもの(食パン、カステラ、高野豆腐)
・バラバラになるもの(卵、ミンチ肉、かまぼこ、ちくわ)
・さらさらした液体(水、お茶、ジュース、汁物)
・はりつきやすいもの(のり、わかめ、葉物)
・べたつきが強いもの(もち)
・酸味が強いもの(酢の物、梅干、オレンジジュース)
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食べやすくする工夫
噛み切りにくいもの→調理方法を工夫
☆ 切込みを入れる ☆ 筋を切る ☆ 繊維を切断するように切る ☆ よくもむ
喉に残りやすいもの・むせやすいもの→とろみ剤・ゼリー剤を活用
☆ しっとりさせる ☆ とろみをつける ☆ ゼリー状にまとめる
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とろみのつけ方
上手なとろみの付け方→かき混ぜながらサーっと一気に入れる。粉末が溶けるまでよくかき混ぜる。
ダマになりやすい付け方→とろみの様子を見ながら少しずつゆっくり入れる。粉を加えるだけで混ぜずに放置する。
溶かして2~3分でとろみの状態が安定します。
一度とろみのついたものに後からとろみを加えると上手く混ざらずダマになりやすいので注意してください。
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オススメの食べ方
口の中に食べ物の残りが溜まった状態になると、誤嚥の原因になります。食べ物ととろみのついたお茶を交互に飲食することで、食べ残りが一掃されます。
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食べる姿勢も大事!
食べやすい姿勢
1、背筋を伸ばしてあごを軽く引き、やや前かがみ
2、背もたれのあるいすに深く腰かける
3、テーブルの高さは、腕を乗せてひじが90度に曲がる程度
4、体とテーブルの間はこぶし一つ分くらい開ける
5、いすの高さはひざが90度に曲がる程度
6、足は、床につける
姿勢が安定しないと、食べ物が口に上手く運べずこぼしたり、誤嚥につながる恐れがあります。
ノエルクリニック心臓血管外科歯科