診察室では伝えきれないこと Vol.45~愛媛経済レポート~10月号

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愛媛経済レポートに掲載のコラム

~診察室で伝えきれないこと~

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10月号に掲載されたコラム

歯医者/虫歯/歯周病

「歯医者さんに通う理由」

「歯医者さんって数ヶ月に一回きてくださいって言うけど、何を基準に言ってるの?」先日、同級生に言われた一言。そう言えば、患者様には「○ヶ月後で大丈夫~」なんて言っておきながら、理由を明確に説明しているかと言われれば・・・少し反省。今回は「何を診て」歯科医師は患者様のリスク判断、管理をしているのか、1つの例ですが、お話したいと思います。

 個人的には治療や長期的管理をする場合、「パワータイプ(力の問題が多い)」、「カリエスタイプ(虫歯のリスクが高い)」、「ペリオタイプ(歯周病のリスクが高い)」、「前三つの混合型」とザックリですが、頭の中でリスク分類してます。その理由は歯科でも使える2:6:2の法則!

 例えば歯周病、これは有名な文献ですが、まーったく歯磨きしなくても1割強の人は歯周病がほとんど進行しないんです。その代わりに8割の人は平均的に歯周病になり、残り1割は早期に歯周病が重度に・・・あれ、1:8:1の法則な気がしてきましたが(笑)

 それではこの歯周病にならない1割強の人が虫歯はどうかと言うとリスクは全く別。歯周病にはならなくても虫歯のリスクが高ければ虫歯には早期になるわけです。逆も然り、虫歯にぜーんぜんならない人(いわゆる虫歯に対する抵抗力が高い人)であっても、歯周病のリスクはあったり・・・。

 こう考えると、患者様を診させていただき「この人は歯周病のリスクがある人なんだ」「あ、この人は虫歯にはなりやすいが歯周病は大丈夫だな」と把握することが出来ます。プラス患者様の年齢等の背景によってもまた少し変わってきます。

 ごめんなさい、パワータイプの説明まで回りませんでした。これはまた次回!

 


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