食事相談~脂質異常症の食事療法
~中性脂肪が高い人~
☆脂質異常症とは?
血液中に溶けている悪玉コレステロール(LDLコレステロール)や中性脂肪が多い、または善玉コレステロール(HDLコレステロール)が少ない状態のことを言います。
◎高LDLコレステロール血症・・・LDLコレステロール ≥ 140mg/dL
◎低HDLコレステロール血症・・・HDLコレステロール < 40mg/dL
◎高トリグリセライド血症・・・・中性脂肪 ≥ 150mg/dL
☆原因は?・・・遺伝、肥満、食習慣、運動不足など
★放っておくと・・・脳梗塞・脳出血
・・・心筋梗塞・狭心症
・・・閉塞性動脈硬化症
・・・大動脈瘤・腎障害
ポイント1:自分の適正体重を知りましょう
適正体重=『身長(m)× 身長(m)× 22』
身長158cmの人は、1.58(m)×1.58(m)×22=55(kg)です。
ポイント2:あなたに合ったエネルギー量をとりましょう
1日に必要なエネルギー = 適正体重 × 25~30Kcal
適正体重が55kgの人の場合、55(kg)× 25~30(Kcal)=1,375~1、650Kcal
※よく動く人は1kgあたり30Kcal、あまり動かない人は1kgあたり25Kcal。
ポイント3:糖質の摂り過ぎに注意しましょう
①米・パン・麺・芋類などの炭水化物
炭水化物は糖質と食物繊維でできています。余分な糖質は中性脂肪に変わります。
②果物・お菓子・ジュースなどの単糖類
単糖類は分解する手間が省けるので体内への吸収のスピードが速く、余分な糖質は中性脂肪へ変わります。
お菓子やジュースなどの単糖類はなるべく控えましょう。
果物は80~100Kcal/日にし、砂糖などは調味料としてのみ使用しましょう。
ポイント4:アルコールは控えましょう
アルコールは糖質の含有量が多く、1gで7Kcalのエネルギーがあります。
肝臓で中性脂肪の合成を促進し、少量でも中性脂肪を上昇させます。
また、肝臓に溜まった中性脂肪は脂肪肝の原因にもなります。
アルコールには食欲増進作用があり、食べ過ぎの原因にもなります。
中性脂肪の高い方は、飲酒を控えましょう。
ポイント5:運動を生活に取り入れましょう
運動は中性脂肪を低下させ、HDLコレステロールを上昇させる働きがあります。
無理のない範囲で毎日継続しましょう。
また、食事の改善と運動を組み合わせることにより、より一層効果が期待できます。
ノエルクリニック心臓血管外科歯科