愛媛経済レポート:診察室では伝えきれないこと Vol.18~8月号~
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愛媛経済レポートに掲載のコラム
~診察室で伝えきれないこと~
第18回目となる記事が出ています。
今回の記事はこちら
診察室で伝えきれないこと vol.18
「睡眠時無呼吸症候群に対するマウスピースの効果は?」
「いびきがうるさいと家族に言われる」「日中辛い、眠たい」。そして、「本気で対策を考えたい!」。
ある日このような患者様が来院されました。いわゆる睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、眠っている間に呼
吸が止まる病気です。医学的な話をすると10秒以上の気流停止を無呼吸とし、無呼吸が一晩に30回以上、
若しくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸です。このあたりの定義や重症度の分類はインターネ
ットで調べればすぐに出てきます。なので、今回は代表的な治療法で歯科の分野に関わる
マウスピースについて
少しお話できたらと思います。マウスピースは歯ぎしり防止や顎関節治療に用いられる片顎(上または下
一方の装置)ではなく、上と下両方の歯列に合わせてセット、そして上下のマウスピースは下顎が通常の
噛み合せより前にくる位置で固定(又は半固定)されています。下あごを上あごよりも前方に出すように
固定させることで上気道を広く保ち、睡眠時のいびきや無呼吸の発生を防ぐ治療方法です。一般的に中等
症までの閉塞性睡眠時無呼吸タイプに対しては比較的効果が見られやすい一方で、重症の方の場合には治
療効果が不十分とされる報告もあります。件数は多くありませんが、ノエルクリニックでも医科歯科連携
によりSASの治療に取り組んでおります。
現時点での報告をすると、
*いびき自体が全く無くなることは難しい
が多くの場合音量の低下が見られる(家族に喜ばれる方多数)
おお!と思った方、こんな盲点もあります。
*装置になれるまで時間がかかる(違和感が強い)
実は主治医の私が思ったより効果が出ていることが多いのが正直な感想です。もちろんこの為には歯科以
外の要素の診断をある程度しっかりしなければなりません。
気になる方、この機会に相談されてみてはいかがですか?
「睡眠時無呼吸」
聞いたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?また、症状に関して「ドキッとした」方、
「家族の中に思いあたる人がいる」方もいるのではないでしょうか?ノエルクリニックでは医科歯科連
携し、睡眠時無呼吸の治療に取り組んでおります。まずはお気軽にご相談ください。
次回はどんな内容になるのでしょうか?
来月号もお楽しみに…
ノエルクリニック心臓血管外科歯科:埜下