伝説のセミナー・・・第三回N-ZAP・・第二部
伝説のセミナー ”第三回 N-ZAP(エヌザップ)”・・第二部
歯科衛生士長の杉田さんと歯科衛生士の薬師神さんで第二部の始まりです。
歯を失う原因には
・歯周病
・むし歯
・破折
・TOOTHWEAR
があります、今日はTOOTHWEAR(トゥースウェアー・・・歯が欠けたり溶けたりすること)について
TOOTHWEAR
*酸蝕症 *咬耗症 *摩耗症 *アブフラクション などがありそれを説明しますが、その前に歯の構造から。
一番外は「エナメル質」とても硬いものです。そして「象牙質」、「歯髄」となります。
酸蝕症
※ 酸蝕症とは主に、普段から口にする食べ物や飲み物に含まれる酸によって起こります。
※ 酸が歯に接触すると、硬いエナメル質の表面は一時的に軟らかくなり、歯や歯ブラシや舌で軽く触れただけでもダメージを受けやすくなります。
酸蝕症の原因
胃酸、逆流性食道炎、拒食症、アルコール中毒、摂食障害による嘔吐などの内因性と、食生活の変化に伴う酸性飲食物の過剰摂取などの外因性があります。
飲食後のお口の環境変化
エナメル質が溶け始めるのは、5.5PHくらいからだそうです。
何かを食べるとお口の中は必ず酸性になります。食べ終わると、唾液などの作用で中性からアルカリ性へと変わり歯の状態を元に戻そうとします。不規則にダラダラとお口の中に食物があると、お口の中は酸性のままで元に戻る期間が少なくなり、ムシ歯になるリスクは上がります。
酸蝕症の予防対策
・食生活の見直し
・ガム、中性飲料の活用
・飲み方(チビチビ飲みの回避)、ストローの活用
・歯ブラシ、歯磨剤の選択(PROエナメル→酸蝕症用の歯磨き粉)
・酸蝕飲食物を摂取直後の歯磨きを避ける(遅延歯磨き→酸によってエナメル質が軟らかくなっているため)!60分は避けるよう!
咬耗症
※ 上下の歯と歯、歯と修復物が接触することで削れることにより生じます。
※ 歯ぎしりや噛みしめ、固いものを好んで食べる嗜好、上下歯列接触癖(TCH)がある人は進行が早くなります。
エナメル質は硬いのです。
エナメル質はダイヤモンドの次に硬く水晶と同じくらいの硬さです。また象牙質(歯)セメント質(歯)もガラスや鉄より硬めです。
摩耗症
☆ 不適切な歯みがきなどにより歯質が失われる症状です。
☆ 歯周病などにより歯頚部象牙質が露出した場合に、象牙質はエナメル質に比べて柔らかく不適切なブラッシングによって削れ易く楔状(くさびじょう)の欠損(楔状欠損)となります。
硬い歯ブラシで研磨剤入りの歯磨剤を使用することによる摩耗、ブラッシング時に大きな力で横磨きなどを行うことによる歯頸部付近の摩耗などです。
アブフラクション
☆ 過度な咬合力により、歯頚部に応力が集中して歯頚部歯質(エナメル質・象牙質)がはじけ飛んだ症状です。
TOOTHWEARに対する当院の対策
★ ナイトガード(マウスピース)の装着
★ 定期的なメインテナンス
★ TCH(上下歯列接触癖)の是正指導
などで取り組んでいます。
ブラッシング
① 毛先を当てる
② 小刻みに動かす
③ 軽い力で磨く(200g~250g)
やってみましょう!
はかりに歯ブラシを当ててどの位の力が200g~250gか体験しましょう。
歯ブラシは、エンピツを持つように軽く持ってください。
と、いうことで2時間弱の第三回N-ZAPのお開きとなりました。
次回もどうぞご期待ください。
ノエルクリニック心臓血管外科歯科