診察室では伝えきれないこと Vol.51~愛媛経済レポート~4月号

 

 

~診察室で伝えきれないこと~

今回の記事はこちら

4月号に掲載されたコラム

「やっぱり」歯は磨いてはいけない

「歯は磨いてはいけない(著:森昭 講談社)」―この本以前このコーナー(Vol.21)で紹介したことがあるのですが、実は続編が出てるそう。気になるタイトルは「やっぱり、歯は磨いてはいけない」。この本、以前に絶対オススメですと説明しましたが、購入してみると今回の本もまた面白い。続編というだけあって1冊目の復習から実践編へと突入しています。

前回お伝えしたように、ノエルでは結果にコミットする「Nzap」という「患者様参加型の予防歯科学セミナー」を始めました。満席になるので結構人気なんですよ(タイトルと違って中身は真面目)。

先日は第二回、私がつけたタイトルは「歯は磨いてはいけない―ノエルver」。「Nzap」といいパロディが多いノエルですが(笑)、ここでの内容を皆さんにも少しお伝えしたいと思います。

1.歯磨きは食べカスを取るのではない!

歯磨きの目的は細菌(プラーク、歯垢)のコントロールをすること、決して食べカスを取ることではない。ここの認識を強く持ってもらいました。エチケットとしての食べカスとりはOK!でも、それは歯磨きの目的ではないということ。

2.歯は一定以上の酸性の環境の下で溶け出すということ

バイキンが歯を食べるのは絵本の世界!実際の虫歯は酸によって歯が溶けている。PH6弱で歯は溶け始めます。実は食事した後の酸性の環境下を中性(溶けない環境)に戻しているのは「唾液の力!」。みなさん、もっと唾液を出しましょう。

3.歯間清掃用具は歯ブラシよりも大事?

フロスや歯間ブラシと言われる歯間清掃用具はめちゃくちゃ大事!上記に書いた唾液の力を倍増してくれるのもこの子達。日本人は食後直ぐに!歯磨き粉で!ゴシゴシと!磨く!と習ってきたが・・・これは全て間違い。よって(こんな風に)「歯は磨いてはいけない」。


ノエル医科歯科クリニック