愛媛経済レポート:診察室では伝えきれないこと Vol.37~3月号~
こちらも大好評!
愛媛経済レポートに掲載のコラム
~診察室で伝えきれないこと~
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3月号に掲載されたコラム
一月往ぬる二月逃げる三月去る
昔の方(?)の素晴らしい表現、その表現通り今月が風のように去って行きます。
この時期、歯科医院では春から新生活を迎える学生さんや社会人さんが溢れる時期になります。当院は開院して5年目、開業時には中学生だった子が大学生になり愛媛を離れ見送る立場に・・・。そんな姿を見ると少し寂しく、そして嬉しい気持ちにもなります。
一方今年の4月は、国の保険制度も2年に1回の点数改定の時。このルールに従い、私たち歯科医師は保険診療を進めていくわけですが(自費診療は別)、今回もこの変更内容をよーく見ると厚生労働省が向きたい国の方向性?がチラチラと見えてくるわけです。
「団塊の世代が75歳以上となる2025年とそれ以降の社会経済の変化への対応」が目的とのことですが、今回は少しだけその内幕を紹介したいと思います。
厚生支局の説明会で目立ったことは以下の3つ。
・かかりつけ医の強化
・医科歯科連携
・質の高い在宅医療の強化
「治療中心」の歯科医療だけでなく、全身疾患の管理も含め「治療、管理、連携型」へ。以前からこのコラムでは何度も「削って詰める」歯科治療はもう終わり、これからは「どうリスク管理をしていくか?」ということをお話ししていますが、まさにそのまま。
しっかりかかりつけ医を持ち、リスク管理をする。お口の中と身体はとても密接な関係がある(例えば糖尿病)。そして超高齢社会における在宅医療の強化。
そして今後管理する時代はもっとシームレスへ・・・(ここからは想像)。医療機関をまたいでの情報共有や2次利用、自動認証などの仕組みのイノベーション。仮想通貨で有名になった「ブロックチェーン」の技術が応用される医療展開も・・・。あれ?すみません、ついつい脱線を・・・。
皆様に伝えたいこと、「まだの方!来年度はかかりつけ医を持ちましょう!」
ノエル医科歯科クリニック (松山市本町6丁目中央消防署南隣)
歯科院長 佐藤 哲大