愛媛経済レポート:診察室では伝えきれないこと Vol.34~12月号~

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愛媛経済レポートに掲載のコラム

~診察室で伝えきれないこと~

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12月号に掲載されたコラム

平均寿命/歯の寿命/8020運動

日本人の寿命は短い?!

世界的に平均寿命がどんどん伸び続ける。そして日本人は長寿、これは皆さんご存知の通りです。それでは日本人の「歯の寿命」は?

「年齢」の「齢」は歳の意味を表す「歯」を使ってつくられています。「歯」は、人間が年をとると抜け落ちる部分、一説によると昔々、歯の数が年齢を表すと言う考えがあったので「歯」という漢字を使って、年齢の「齢」という文字が作られているとも・・・。

話はずれましたが、皆様に質問です。70歳の時、日本人はいったい何本の歯があると思いますか?

答えは15本。すでに半分以上の歯が無くなっている状態です。では80歳の時は?答えは約10本。これは上なら上、下なら下の歯を全て失っていることと何ら変わりません。この事実、想像できますか?実は歯を失う数は年齢と共にどんどん加速していきます。

具体的に言いましょう!45歳~55歳で3本、55歳~65歳で5本、65歳~75歳で8本を失っていきます。加速的に歯を失い、「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」の治療選択をせざるを得ない状況になった時、人は歯の重要さに気づいていきます。

80歳で20本歯を残そう。これが日本で有名(?)な8020(ハチマルニーマル)運動ですが、同じ80歳でもスウェーデンの方の平均本数は違います。しっかり20本以上。これは、日本人の60歳時の平均本数とほとんど一緒です。80歳のスウェーデン人のレントゲンをみて、びっくりしました。日本と世界は差が出ている。それは何故か?ちゃんと答えがあります。

『悪いところを治療する」・・・日本型。「自分の歯をできるだけ長くもたせる」・・・欧米型。

目標設定の違いによって、80歳になった時の自分の歯の本数がこんなにも変わってきます。

日本人=平均10本、欧米人=平均20本(日本人の60歳平均)。

自分の「歯」を守るための考え方、2018年はぜひ一緒に考え、行動していきましょう!


ノエルクリニック心臓血管外科 歯科