診察室で伝えきれないこと vol.4~週刊 愛媛経済レポート~

愛媛経済レポート

週刊 愛媛経済レポート

2015年6月22日号 第1965号 14頁

(発行:株式会社愛媛経済レポート)

ノエルクリニック院長によるコラムのvol.4が掲載されました


診察室では伝えきれないこと vol.4

「心臓病を予防する概念」<後>


前回に引き続き、ノエルクリニック医科歯科の両院長による対談形式に

てお送りします。 (文中:佐藤哲大・・・哲、佐藤晴瑞・・・晴)


5月25日号16Pの続き)

最近ノエルクリニック医科が積極的に取り組み始めた特定健診(メタボ

健診)の受診率は松山市は低いと言う数字が出ています。愛媛県は心疾

患の死亡率もワーストだった気がしますが・・・。

これは愛媛の循環器に携わる医師が取り組むべき課題だと思っており、

急性期から慢性期の循環器を受け持つ医師として強く使命を感じます。

心臓病は気づいてからでは手遅れな事が多い疾患です。みなさんに一度

心臓のチェックをされる事をおすすめします。

どのような検査でスクリーニングしていくものなのでしょうか?

虚血性心疾患では、通常の心電図で見つかる事が意外と少なく、一連の

検査に運動負荷心電図を追加する事をお勧めします。また弁膜症では、

心臓に詳しい医師なら聴診器一つである程度診断ができます。さらに全

く痛くない簡便な超音波検査でほぼ確定診断がつきます。

聴診器、心電図、超音波と3つの言葉が出てきましたが、患者様にとっ

て嬉しいのは全て痛くないという事ですね(笑)。では心臓の専門家と

して一言、最後に聞かせてください。

まず、虚血性心疾患をはじめ大動脈疾患など動脈硬化に起因する疾患は

生活習慣病を改善することで劇的に減少する事を知ってもらう事が肝要

です。また、一度の簡単な検査で診断がつく弁膜症などの疾患では、重

症化する前に受診し検査する機会を作る事が重要だと思われます。 生活

習慣病の改善と心臓病の早期発見がノエルクリニックの使命だと思って

おります。お気軽にお問合せください。


次回もお楽しみに・・・・

ノエルクリニック心臓血管外科 歯科