愛媛経済レポート:診察室では伝えきれないこと Vol.23~1月号~
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~診察室で伝えきれないこと~
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リスク管理と危機管理
2017年になりました。
個人的に2016年という年は世界が大きく変わろうとしているなと感じる年でした。私、今年はもっと世界の中で日本のプレゼンスがあがるんじゃないか!・・・いや、上がって欲しいなと密かに期待しております。そういうノエルクリニックも開業4年目、今年も基本に忠実に頑張ります! さて、企業経営でよく聞く「リスク管理」という言葉ですが、この考え方は、歯科でもとても大事なことなので取り上げてみました。
「リスク管理」は
英語で「RiskManagement」、「危機管理」は「CrisisManagement」。英語のニュアンスが既に物語っていますが、私は「リスク管理」とは「想定されるリスクが“起こらないように”防止策を検討し、実行に移すこと」、「危機管理」は「危機が発生した場合に、その負の影響を最小限にすること」とシンプルに理解しています。
歯科の世界では
今までどうしても「危機管理」にスポットが当たってきました。虫歯になってからの治療法や対処、インプラント等のアドバンスな技術も同じです。しかい「リスク管理」という視点から見たらどうでしょうか? <例1> あなたの右上の奥歯ですが、内側に入っているため磨きにくいうえに噛み合わせも悪いです。一度虫歯になって治しますよね?するとこのままでは再度虫歯になる見込みが高いです。それを防ぐためには・・・。 <例2> 左上の歯、5年は持たない可能性があります。そうなった場合○○が必要になるので、事前に・・・・―省略―。 この<例1><例2>の視点、考え方をかかりつけ医の先生と共有してはどうでしょうか?仕事でも重要なこの視点は、あなたのお口の中を守るためにとても重要です。最後になりますが私の大好きなセリフをどうぞ。
『そんな特別な治療を行わなくても、重症化を事前に予測してそのリスクをコントロールしたり、もっと単純な治療で事足りることの方が、「高度」で「先進的」と思わないかね?』
ノエルクリニック心臓血管外科 歯科