胸の痛み・ドキドキする・息切れ
胸(心臓が)・・・
突然に胸痛をきたす病気には、狭心症、心筋梗塞、肺梗塞、大動脈解離などがあります。典型的な狭心症発作の場合「胸が締付けられるような感覚」や「胸の圧迫感」が数分間程度持続します。しかし、発作が起こっていない時は心電図検査を行っても異常が見つけられないため、運動負荷心電図検査が必要となります。心筋梗塞、肺梗塞、大動脈解離は心電図、超音波、CT検査 等で診断がつきます。
めまいは色々な原因で起こりますが、動悸を伴うときは不整脈の可能性が高いと思います。心電図で判定できますが、不整脈はいつ出現するかわかりません。そこで、ホルター心電図と呼ばれる24時間心電図が有効になります。自宅にいながら、24時間約100000回の心臓の拍動を心電図記録できます。
労作にて息切れをきたすのは、心不全(心臓が弱っている状態)あるいは肺の病気が考えられます。心不全は色々な心臓の病気が原因で起こりますが、まずは心エコー検査を受けてみましょう。心臓の動きが良いかどうか、弁膜症や心筋梗塞などの病気がないかどうか簡単にわかります。また胸部レントゲン1枚で肺の状態がある程度わかります。肺炎や肺癌、あるいは肺が破れる気胸という病気も息苦しさを自覚します。また何らかの原因で胸に水が溜まった場合も息切れが出ます。血液検査で腎臓や甲状腺機能を確認しておくのも大切です。
体がだるい、もう年だからと考える人も多いでしょうが、あきらめる前に病気が潜んでいないか確認しましょう。肝臓や腎臓の病気や栄養状態、電解質バランスの不良(熱中症などでよく起こります)などは血液検査で簡単にわかります。また悪性腫瘍でも体のだるさは出現します。見落としてはいけないのが、心臓病、特に弁膜症です。病院を受診し聴診器を当ててもらうだけで、ほとんどの場合わかりますが、心エコー検査を行うとより詳しくわかります。どちらも痛くない検査で一度の受診でできます。