「咬むと痛い」「歯が浮くような感じがする」。
歯科医院を受診しても「むし歯はないです」と言われた経験はありませんか？
実はこの症状、歯根膜炎と呼ばれる状態が関係していることがあります。
歯は骨に直接くっついているわけではなく、間に歯根膜という薄い靭帯があり、クッションのような役割をしています。
同時に、咬んだ時の硬さや圧力を感じ取る“センサー”でもあり、歯根膜に炎症が起こると、むし歯がなくても「痛い」等の不快感が出てしまいます。
歯根膜炎の原因は大きく2つ。
一つは、むし歯や歯周病の進行による感染性歯根膜炎。
もう一つが、最近とても多い非感染性歯根膜炎です。
歯ぎしり・食いしばり・咬み合わせの偏りなど、「力」が過剰にかかることで非感染性の歯根膜炎は起こりえます。
やっかいなのは、歯根膜炎はレントゲンにも写りにくく、視診でも分かりづらいこと。
歯科医師から「様子を見ましょう」と言われやすいのですが、患者さんからすると「何もしないの？」と感じてしまう領域でもあります。
実は力のコントロールは本当に難しく、現代人が歯を失う原因の「歯周病」と「むし歯」に続く3つめの壁「力による歯の破壊」として君臨しています。
では、この“力の負担”にどうアプローチすればよいのでしょうか？
当院でもまずは食いしばりに関する知識を持ってもらうことから始めますが…ひとつ、有効な対策として咬筋ボトックスがあります。
噛みしめの原因の咬筋に適量を投与することで、噛みしめる力が適度に弱まり、その結果、治した詰め物の脱離や歯の破折を抑え、歯根膜の負担も低下するのです。
- 朝のこわばりが強い
- マウスピースだけでは症状が変わらない
こうした方は、“力が強いタイプ”で、ボトックスが非常に効果的です。そして、副作用でめちゃくちゃ小顔になります（笑）。
気になる方はノエルクリニックまで！