歯科の根っこの治療について
根幹治療
先週の日曜日、根管治療の勉強会(根っこの治療の勉強会)に出席してきました。 よく「神経をとりま
す」とか「根っこの治療をします」 あれです。 あれ。 昔と比べて格段に診断器具、診療器具は進歩して
いますが、大事なのは原理原則だなと改めて感じた1日でした。 根の治療に関しては言いたい事は色々あ
りますが、その中からここで一つ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「根っこの再治療の成功率は高いのか?低いのか?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「膿の袋があるので再度根っこの治療しましょう」 等言われるあれです。 あれ。 まずは有名な文献的に…
日本ではなく海外のデータですが(GORNI 2004タイトルは長いので略) 平均成功率として(ここでは定義は
書きませんが) イニシャルで解剖学的構造が維持されたまま、根っこの先に病変がなければ86% 解剖学的
構造の破壊があり、根っこの先に病変があればなんと40% 全ての平均で69% となってます。 90%な
いんです。 ないんですよ。
つまり、いかにして治療を防ぐか??!! +1回目の治療がいかに大事か??
これです。 これ。 最後にうちの病院で毎日使用されてくたくたな根っこの治療の診療機材を紹介します。
左はご存知マイクロスコープですが「マイクロスコープは治療精度は上がっても治療成功率はあがると
は限らない、術者次第だ」とのお言葉をいただきました。常に技術の研磨が必要です。 右上は最終的に
根っこの中を緊密につめる機械(著名な先生はこの大きさは欧米用だ!日本人には大きい!!と文句を….)
右下は拡大、清掃、洗浄等マルチに活躍する超音波の機械です。 最後に、ラバーダムです。
ーーーーーーーーーーーーーー それではまた次回 ーーーーーーーーー
ノエルクリニック歯科 院長佐藤哲大