診察室では伝えきれないこと Vol.78~愛媛経済レポート~令和3年7月号

~診察室で伝えきれないこと~

愛媛経済レポート

令和3年7月号に掲載されたコラム

セカンド・オピニオン/むし歯/根管治療

根っこの治療の成功率は100%ではない⁉

最初に、根っこの治療(以下根管治療)で有名な教科書の、とある章の出だしをここに記します。

 「根管治療の成功率が100%でないことは、全ての歯科医師が認識しているところであるが、それを知っている患者は多くない」

 当院では、(根管治療)のセカンド・オピニオンが非常に多いです。その際に、私が説明する一つとしてこの文章を引用することがあるのですが

、それは患者様と歯科医師の根管治療に対する認識が決定的にずれていると感じるから。本日は、根管治療にあたり患者さんに是非知っていただきたい現実、そして対策をお話します。

 治療に該当する歯(患歯)をClass1~5まで分類分けし、おおよその成功率(成功の定義は省略)を表にしたものがあります。「Class1」成功率90%以上、「Class2」80%前後、「Class3」60~70%前後、「Class4~5」成功の見込みなし。

 最も成功率の高い「Class1」に該当する歯でも成功率は90%、「Class3」になると大きくレートは落ち60%~70%前後とされてしまいますが、おそらくセカンド・オピニオンで最も多いのがこの「Class3」です。それでは「Class3」とは何か?

 それは「再治療」にあたる歯です。言い換えましょう、一度「神経の治療をした歯」です。

 読者の皆さん、心当りはありませんか?もう一度言います、「一回神経を取っちゃった歯」です。

 神経を取った歯は二度と神経のある歯には戻りません。他にどんなポジティブファクターがあれ「Class3」へ一直線です。ちなみに「Class1」「Class2」は病変があれども、一度も処置の手が入っていない歯です。

 結論に行きます。

*神経の治療は100%の成功でないことを認識し、神経を取らない!予防や治療に全力を注ぐ。

*不幸にも神経の処置が必要になった場合、1回目の治療がいかに大切か認識する。


ノエルクリニック心臓血管外科歯科