診察室では伝えきれないこと Vol.76~愛媛経済レポート~令和3年5月号

~診察室で伝えきれないこと~

愛媛経済レポート

令和3年5月号に掲載されたコラム

歯の予防/歯の治療/むし歯/歯磨き/治療方法

歯みがきは歯の予防のタメじゃない。

原点に戻ったお話をします。歯の価値観について。そして、歯の治療の本当の現実について。

「むし歯ができたから治療して治った」これ、間違いなんです。「ガラスが割れたから貼り替えて直った」これは正解です。ガラスをはめてる枠は残っているから。治療してむし歯の部分は無くなったが、自分の歯は減った。この歯の寿命は短くなったが本当の現実です。むし歯の部分は元の健康な状態に戻しているのではなく、除去しているからです(ここ大事)

一度治療した歯は、削っていない天然歯よりも、むし歯の発生率が高いことは証明済みであり、これも以前に紹介した予防歯科で世界的に有名な論文、30年のメインテナンスの経過をおった論文を読み解くと「定期的なメインテナンスでむし歯はある程度予防できるが!それでも発生したむし歯の8割は再発生のむし歯」とあります。この理由を説明すると3回くらい必要なので省きますが、大切なことを再度列挙します。

1,1回目の治療介入を可能な限り遅くする工夫をする(むし歯を放置しろという意味ではない)

2,治療介入が必要な時は、再治療までの期間(人工物は永遠ではない)を可能な限り長くするための治療方法、材質の選択を真剣に考える(安易に治療回数、費用で選ばない)

3,むし歯になった原因を歯科医院としっかり共有する(原因除去できていないとすぐなります)

4,神経をできる限り守る!!!(神経を取って使っている組織は身体の中で歯くらい?普通は切断か除去します)

5,定期的に歯科医院で時間軸を中心としてお口の中の変化を診る+細菌のコントロールを行う

そしてむし歯という疾患の本質を理解する→当院のYouTubeを観る!(笑)

歯のメインテナンスや歯磨き(プラークコントロール)は歯の予防のためじゃない、全身の健康とあなたの人生のためです。


ノエルクリニック心臓血管外科歯科