診察室では伝えきれないこと Vol.47~愛媛経済レポート~12月号

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愛媛経済レポートに掲載のコラム

~診察室で伝えきれないこと~

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12月号に掲載されたコラム

肱川/愛媛ふらり旅/歯科医師

年の瀬、十二支考を目の前にして

愛媛ふらり旅、肱川を越えて鬼北・・・。目的は噂の「雲の上の図書館」へ、龍馬脱藩の道を歩きます(嘘)。

「雲の上の図書館」結構面白い本もたくさんあり、まず目に入るのが南方熊楠の十二支考!(笑)。まさに学問の極道・・・この本面白すぎる。立ち読みしたいけど内容が濃すぎて無理。

よくよーく考えると、この時代を生きた同世代には、南方熊楠を始め松山ゆかりの正岡子規、秋山真之、夏目漱石・・・その他山田美妙など?若き日にそれぞれが顔を合わせて語り合ったり喧嘩したり・・・そして明治日本の社会と文化を創り上げていく。人生の岐路が重なるこの巡り合わせ、何か凄い、そして何かを考えさせられます(東京大学予備門中退の人の方が花咲いている気がするのは気のせい?)。と同時に、当時の20歳の若者の視点に全く及ばない。移動手段、通信手段ともに、情報の入手のし易さ・・・今の時代のスピード感よりもはるかに遅い。その中で彼らの視点はもう世界へ向いている。素晴らしい。いや、素晴らしすぎて涙が出ますね、これ。

肱川には、未だ西日本豪雨災害の爪痕がしっかり残されていました。今年を振り返ると災害対策が見直されることの多かった年かと思います、以前歯科医師会で緊急避難セットの中に愛媛県(松山市?)には歯ブラシが入っていないと松山市の開業医より指摘を受けたことがあります。それは、口腔ケアが災害時の肺炎死亡率を著しく左右するから。特に東日本大震災後の施設では肺炎発症率、死亡率ともに口腔ケアありなしでの違いは明らかでした。師走の忙しい時期ですが、口腔ケアの大事さを再認識いただけたら。

そして、来年もまたこのコラム・・・宜しくお願いいたします。


ノエルクリニック心臓血管外科 歯科