診察室で伝えきれないこと vol.3 ~週刊 愛媛経済レポート~

 

週刊 愛媛経済レポート

2015年5月25日号 第1961号 16頁

(発行:株式会社愛媛経済レポート)

ノエルクリニック院長によるコラムのvol.3が掲載されました


診察室では伝えきれないこと vol.3

「心臓病を予防する概念」<前>


今回は、ノエルクリニック医科歯科の両院長による対談形式にてお送り

します。 私、佐藤哲大が、佐藤晴瑞の心臓病に対する考え方に少し切り

込みます。 (文中:佐藤哲大・・・哲、佐藤晴瑞・・・晴)


歯科では前回のコラムのように「歯周病予防」「むし歯予防」という概念が少しずつではありますが、浸透してきているように思うのです。心臓専門医からみて「心臓病の予防」という概念はどうですか?

心臓病の早期には症状もなく、発見しにくいものですが、生活習慣と大きく関わっています。最近では歯科の歯周病や糖尿病との関係も注目されています。心臓病の予防は、まずは地域の皆様に、生活習慣病の結果としての心臓病という位置を認識してもらうこと、そこからがスタートだと思っています。

初期は症状が出にくいという点、歯周病にも通じるものがありますね・サイレントキラーと言われている事もうなずけます。例えば心臓外科医として、主に急性期の患者様の命を救うという言わば最終ラインのお仕事をずっとされていたと思うのですが、開業し、今の様な予防という概念でみた時、自分の意識の中でかわったことはありますか?

極論ですが心臓外科医は生活習慣病の成れの果て、すなわち命に関わる最終病態を治療してきたわけですから、ある意味生活習慣病の怖さを最も知っているかもしれません。開業して一番の違いは患者様の習慣や食生活などの日常生活に寄り添えるという事です。日常の診療の中で自分の目で見ながらトータルに予防、ケアができ、心配なら引き続き入院による加療も行なう。ここがノエルクリニック医科の強みでもあり、開業して一番意識している部分です。

(後半へ続く)


次回もお楽しみに・・・・

ノエル医科歯科クリニック