診察室で伝えきれないこと vol.7~週刊 愛媛経済レポート~
こちらも大好評!
愛媛経済レポートに掲載のコラム~診察室で伝えきれないこと~
~診察室で伝えきれないこと~
第7回目となる記事が出ています。
今回は両院長による対談です。
「タイトル」が斬新!?です
「・・・・・・・・・。」
「心臓には手をつけるな!!」
「まさかご冗談を(笑) 院長、心臓外科医では!?」
週刊 愛媛経済レポート
2015年9月21日号 第1977号 19頁
(発行:株式会社愛媛経済レポート)
診察室で伝えきれないこと vol.7 「心臓には手をつけるな!!」
今回はコラム3本柱の2本目、私、佐藤哲大が 心臓外科のスペシャリストである佐藤晴瑞にインタビュー。以下どうぞ。
(文中:佐藤哲大・・・哲、佐藤晴瑞・・・晴)
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哲 先日お話して気になったことなのですが、心臓の手術の歴史は意外にも浅いですよね?
晴 そうです。胸壁から心臓までの距離はわずか数センチ、人類がこの距離に到達するまで2千年以上もかかったとも言われています。
哲 聖なる心臓は冒すべからずという意味ですか?(笑)。それとも技術的な問題で?
晴 今から100年以上も前、ウィーンの天才外科医ビルロート博士(以下博士)は初めて胃切除に成功しました。その博士にして「心臓にメスを入れるのは暴挙であり、心臓を縫合するものは外科医ではない」と言い切りました。一説では、この博士の一言が心臓外科手術の進歩を遅らせたとも言われています。
哲 動かなくなった心臓を切り裂き、縫合するバチスタ手術をみたら、博士はびっくりするでしょうね。
晴 いや、激怒して血圧が上がるかも(笑)。しかし、消化器外科に大きく遅れをとりましたが、この50~60年で心臓外科の進歩は目覚しいものがあります。
哲 そして世界初の人工心肺の開発は、わずか60年前の1953年。この年は大事な年・・・ですよね?
晴 はい、1953年は私がこの世に生を受けた年、不思議な巡り会わせだと自分勝手に思い込んでいますが、今も心臓病の治療にとりつかれた医者であり続けています。
哲 なるほど(笑)。今回もありがとうございます。ノエルクリニックでは私、佐藤哲大が書く本コラム以外にも、自院で月一回「本町医ど歯た(いどばた)通信」なる広報を地域の方に向けて発信しています。医師、歯科医師、薬剤師、看護師、歯科衛生士、管理栄養士の視点からお役立つ情報を少しずつ・・・。興味のある方は是非遊びに来てください。
「心臓には手をつけるな!!」なんてビックリしました(笑)
100年以上も前のお話だったんですね・・・・・
医科院長の晴瑞先生が1980年代、世界でも有名な須磨久喜先生たちと共に世界初となる 胃大網動脈を用いた
冠動脈バイパス手術の開発
に従事されていたのも、心臓外科の歴史からしたらずっと新しいものなんですね。
数年前にドラマでも話題になった「チーム・バチスタの栄光」 すごく話題になりましたよね。 当時わたしはこの医療小説シリーズにはまりました。 この著者で有名な海堂尊先生が 心臓外科須磨久喜先生の人間像を描いたノンフィクションを出されています。 作中では「一流の心臓外科医の世界」を覗き見ることが出来ます。 当医科院長の佐藤晴瑞先生の若かりし頃の写真も作中にも出てきます。 もし、どこかで見かけた際にはその写真も探してみてくださいね。
「外科医 須磨久喜」 著者:海堂尊 出版社:講談社
ノエルクリニック心臓血管外科 歯科:明野