食事相談~便秘を解消しよう
便秘を解消しよう!!
「何日も便が出ない」「お腹が張る」「お腹が痛い」「便が硬く、出す時に強くいきむ」など、排便に苦痛や不快感がともなう場合は「便秘」の状態かもしれません。
便 秘 の 種 類
①弛緩性便秘
筋力の低下などにより、腸の動き(蠕動運動)が鈍くなることで起こる便秘。腸内に便が長時間とどまるため、水分が吸収されて便がどんどん硬くなります。
②けいれん性便秘
ストレスなどにより、腸の蠕動運動が強くなりすぎて、腸がけいれんを起こし、便の流れがスムーズに行われなくなり起こる便秘。便秘と下痢を繰り返しやすい傾向があります。
③直腸性便秘
排便のリズムが乱れることによって、便が直腸まで下りてきても便意が起こらず、溜まったまま出てこなくなります。
食事 の ポイント
①水分はこまめに補給
水分は便を軟らかく、出やすくします。冷たい水や牛乳は腸を刺激して排便を促します。オススメは起床後。1日に1.5㍑程度を目安に、コップ半分~1杯程度をこまめに分けて飲むようにしましょう。
※アルコールやカフェインを多く含むコーヒー・お茶・紅茶などは利尿作用が高く、水分補給の効率が悪くなるので注意!
②食物繊維をしっかり補給
食物繊維には2種類あり、便秘の種類により、両方をバランスよく摂る必要があります。
☆不溶性食物繊維:水に溶けず腸の中で水分を吸収してふくらみ、便のカサを増やし、腸の動きを盛んにしてくれます。穀類・豆類・根菜・きのこなどに多く含まれます。弛緩性便秘の方にオススメ!
☆水溶性食物繊維:腸の中で水に溶けゼリー状になり、便を軟らかくしてくれます。海藻・こんにゃく・果物に多く含まれます。けいれん性便秘の方にオススメ!
③乳酸菌やビフィズス菌で腸内細菌を整えよう
ヨーグルトやみそ・納豆などの発酵食品に多く含まれています。さらに、食物繊維やオリゴ糖は腸内細菌の栄養源になります。きなこ・ごぼう・いんげん・玉ねぎ・大豆などに多く含まれているので、合わせて摂ることを意識しましょう。
④腸を刺激しよう
香辛料や酸味、炭酸飲料などは大腸を刺激して排便を促します。適度な脂質も便のすべりを良くしてくれます。
※けいれん性便秘の時は、刺激の少ない食べ物をとるのが基本です。刺激物や脂肪の多いものは避けるようにしましょう。
⑤3食きちんと食べましょう
食事量が少ないと、便の量も少なくなり便秘になりやすくなります。
規則正しい生活習慣を心がけよう
● 決まった時間に排便の習慣をつける。
● 日常的に運動をしよう。
● 腸のマッサージも効果的!
ノエルクリニック心臓血管外科歯科