食事相談~貧血の人の食事のポイント
貧血の人の食事ポイント
貧血とは?
赤血球あるいはヘモグロビンが正常より少なくなった状態です。
赤血球やヘモグロビンは酸素を全身に運搬する役割があります。
私たちの体は酸素をエネルギー源として生命を維持しているため、
酸素の運搬が行われなくなると、体の組織が酸欠状態になってしまいます。
どんな症状があるの?
脳が酸素不足になると・・・失神、立ちくらみ、めまい
筋肉が酸素不足になると・・・肩こり、疲れやすい、だるい
心臓が酸素不足になると・・・息切れ、胸痛、動悸
☆食事療法のポイント☆
偏食や欠食などにより栄養バランスが崩れると、鉄も不足します。
1日3食栄養バランスのよい食事を摂る中で、造血に必要な栄養素も補給しましょう。
ポイント1:1日3食バランスよく食べる
主食・主菜・副菜を組み合わせ、栄養素をバランスよく摂るようにしましょう
- 主食:炭水化物を多く含む食品(ごはん・パン・麺など)
- 主菜:たんぱく質を多く含む食品(肉・魚・卵・大豆製品など)
- 副菜:ビタミン、ミネラルを多く含む食品(野菜類・海藻類など)
ポイント2:メインのおかずには肉・魚・卵・大豆製品を
たんぱく質は血液を造る材料になります。
一度にたくさん摂っても体の中に貯めておくことが出来ないので、毎食主菜に取り入れるようにしましょう。
ポイント3:鉄分を効率よくとりましょう
鉄分には吸収の良い“ヘム鉄”とあまり良くない“非ヘム鉄”があります。
非ヘム鉄は、動物性たんぱく質やビタミンCと一緒に摂ると吸収が良くなります。
その他にも血を造るのに欠かせない栄養があります、積極的に取り入れましょう。
ポイント4:その他の注意点
紅茶、コーヒー、緑茶に含まれるタンニンは、鉄の吸収を妨げます。食事中や食後はたくさん飲まないようにしましょう。
胃液がたくさん出ると、食べ物によく作用し鉄の吸収がよくなります。よく噛むこと、美味しく楽しく食べることで胃液の分泌は亢進します。
ノエルクリニック心臓血管外科歯科