ノエルクリニック

診察室では伝えきれないこと Vol.81「咬合支持という考え方」

本日は咬み合わせ「咬合」のお話をしたいと思います。

咬合理論については本当に多くの理論が、歯科界で語られてきました。

このテーマを選んだ理由は

「右下の奥歯がなくても支障がないから大丈夫だよね」

というあなたを少しでも減らすためです!

人の歯は大きく分けて、前歯、小臼歯、大臼歯に大きく分類されます。

咬合という考え方には「支持」という考え方がとても重要です。

これを咬合支持ということもあります。

カチッと噛んだ時に止まっているのは、支持があるためです。

この咬合支持を得るために大事な部位が、左右小臼歯・大臼歯による接触なのです。

「あれ?前歯は?」と思うかもしれませんが、前歯は定義から外れています。

この4つの場所(左右小臼歯・大臼歯)にしっかり支持があれば、歯の周りの組織や筋肉にかかる負担を最小とし、食べるなどの機能を維持しやすくなります。

つまり今どこか1箇所でも支持域を失っている方は、前歯が綺麗でも「将来崩壊のリスク」が上がっているということです。

歯科医はそんなことを考えながら、日々診療しています。