本日のテーマは「矯正治癒」
自分の歯を長く使っていくためにメインテナンスに通う。
自身でもしっかり歯磨きをする。
これは非常に重要なのですが、むし歯や歯周病、破折から守るもう一つの要因として、その歯が置かれている環境も大事になってきます。
第一に「磨きやすさ」
歯の方向が斜めになっていたり、歯同士が重なっている場合、フロスを入れるのが難しくブラシが届きにくくなります。
そのような歯はむし歯になりやすく、治療してもリスクが残ったままですので再発しやすくなります。
第二に「噛み合わせ」
例えばお口を閉じていても前歯は全く当たらず、小臼歯や大臼歯だけで噛んでいる状態を想像してみてください。
一本一本の歯には、それぞれ噛む力に対して負担すべき役割があります。
前歯で本来負担すべき役割を、小臼歯や大臼歯が担うことになり、小臼歯や大臼歯には通常の何倍もの力が常にかかることになります。
どれだけ綺麗に磨いても、メインテナンスに通っても、噛み合わせは基本的に変わりません。
磨きやすさと噛み合わせ!
このリスクを劇的に改善させるかもしれない治療が、矯正治療です。
「矯正治療は子供の頃にやるものじゃないの?」
「見た目のためにするんじゃないの?」
と思う方もいると思います。
もちろん幼少期からリスクの低い環境を作れれば最高ですが、今からでも遅くない場合も多いです。
自分の歯を大切にするために、歯並びを整えることで、リスクを劇的に減らすことができる可能性があります。
実は「磨きやすい」「理想的な咬み合わせ」の歯並びは結果的に「見栄えもキレイ!」。
大人になってからの矯正治療はとてもお勧めです。