食事を噛めないとどうなるの?
⭐︎栄養バランスが崩れる
よく噛まなくても食べられる食事を食べ続けると、栄養バランスが崩れてしまいます。
油分や水分を多く含む柔らかい食事は、よく噛んで食べる食事に比べると低栄養になりがちです。
とくに高齢者が低栄養状態になると、以下のような症状が現れます。
・筋肉量の低下
・運動機能の低下
・免疫力の低下
・骨が弱くなる
免疫力が下がったり骨折して寝たきり状態になると、さらに筋肉量や運動機能が低下してしまいます。
健康的に過ごすためには、食事からしっかりと栄養を摂取し、低栄養を予防することが大切です。
⭐︎唾液が出なくなる
唾液には唾液には、食べ物の消化を助けたり、食べ物の味を感じやすくする働きがあります。
口の中の汚れを洗い流し、口の中を清潔に保つためにも唾液が必要です。
唾液の量が減ると口の中を清潔に保てず、口臭が出やすくなったり、むし歯になりやすくなる可能性があります。
噛めないときにおすすめの食事は?
⭐︎おかゆ
噛めないときや食欲がない時の定番の食事といえば、おかゆです。
5分がゆや7分がゆなど水分量を変えることで、柔らかさも調整できます。
おかゆ以外にもとろみのある食べ物はむせづらいので、ご高齢の方にもおすすめです。
⭐︎うどん
柔らかく煮たうどんであれば、食事をうまく噛めないときでも食べられます。
国民食のうどんは、どこでも食べられるため外食時の食事に困った時にもおすすめです。
⭐︎パン
口の中で溶けるようなフワフワのパンであれば、噛めないときでも食べられます。
パンが固いときは、スープなどに浸して柔らかくしてから食べましょう。
フランスパンやハード系の食パンなど、固さのあるパンを選んではいけません。
固いパンしかない場合は、小さくするなど工夫が必要です。
⭐︎卵料理
ふわふわのオムレツや卵焼きなどの卵料理もおすすめです。
おかゆなどの食材にプラスすることで、栄養のあるメニューが完成します。
⭐︎煮物
魚や野菜なども柔らかく煮ることで、嚙めないときでも食べられます。
自分の噛む力に合わせて煮込み時間を調整しましょう。
しっかりと煮込めば、噛む力は必要ありません。
⭐︎ひき肉料理
肉類が食べたくても食べられない方には、ひき肉料理がおすすめです。
ハンバーグなどの柔らかいひき肉料理であれば、噛まなくても食べられます。
ハンバーグは水分量を調整したり、豆腐を加えることで柔らかく仕上がります。
ハンバーグの他にも、鶏団子やミートボールなども食べやすいでしょう。