診察室では伝えきれないこと Vol.77~愛媛経済レポート~令和3年6月号

~診察室で伝えきれないこと~

愛媛経済レポート

令和3年6月号に掲載されたコラム

パーセンタイル曲線/喪失曲線/むし歯

歯を失うスピードは加速する??

歯のパーセンタイル曲線というグラフがあります。聞いたことありますでしょうか?

 これは、①自分の今の年齢と歯の数が同年代で上から何番目(100番が最下位)か知る、②将来の歯の本数を予測するの2点において視覚的で分かりやすいグラフになっております。

 例を挙げれば「55歳で25本の残存歯がある、私は同年代としては50番目に歯がある…このまま行くと80歳では〇〇本が平均か」といった具合です。

 興味がある方は「歯の喪失曲線」「歯のパーセンタイル曲線」とGoogle先生に打ち込んでください。とても分かりやすい表が多く出てきます。

 さて、本日私がこの「歯のパーセンタイル曲線」の話題を選んだのには2つの理由があります。

 一つ目は、上記の様に自分の現存の位置と将来の予測を視覚的に見ていただきたい!と思ったこと。55歳の方に、あなたが20年後には総入れ歯だと思います…とお伝えしてもおそらく危機感はないでしょう。しかしグラフを見れば一目瞭然「55歳で20本のあなたは同世代では75番目です。このまま行くと70歳で残存歯は5本、74歳ではほとんど歯がありません」どうです?ぐっと現実味がありませんか?頑張って治療をして10年間20本を維持すれば75番目から50番目にあなたの曲線はスライドします。

 二つ目は、「歯を失うスピードは加速する」ということです。

 これは今50代・60代以上の方にぜひ覚えておいてほしいのです。歯を失う数は50代以上で急速に加速していきます。つまり自分自身で「歯が抜けていっているな」と感じる頃にはかなり状態が悪くなっている可能性があるのです。

 特に残存歯20本を切ると加速度は劇的に増加します。読者の皆様の危機感を煽るつもりは全くありません。しかし失ってからでは遅いのが「歯」の機能です。これからも健康の価値観、一緒に創って行きましょう!


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